第二十六回 三畳一間の優雅な文化生活

住職に聴く!

和田寺の住職は、タオ指圧/気心道の創始者、音楽家など、様々な顔を持つ遠藤喨及(りょうきゅう)さんです。
喨及さんにインタビューして、さまざまな質問に答えてもらいます。
一体どんな言葉が返ってくるのでしょうか・・?

プロフィール

遠藤 喨及 東京に生まれ、少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職、タオ指圧/気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持つ、タオサンガ・インターナショナル代表。 1990年頃より、北米各地、ヨーロッパ各地、中東、オセアニアなどの世界各地で、タオ指圧、気心道、また念仏ワークショップ等を行い始める。 また、それらの足跡によって、世界各地のタオサンガが生まれ、現在、各センターは、仏教の修行道場、タオ指圧*気心道などの各教室、海外援助を行っている。 遠藤喨及個人ブログページもご覧ください

2012年9月15日京都別時念仏会、昼食は一汁一菜

 


遠藤喨及住職

 

遠藤喨及プロフィール
 

東京に生まれ、少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職、タオ指圧/気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持つ、タオサンガ・インターナショナル代表。
1990年頃より、北米各地、ヨーロッパ各地、中東、オセアニアなどの世界各地で、タオ指圧、気心道、また念仏ワークショップ等を行い始める。
また、それらの足跡によって、世界各地のタオサンガが生まれ、現在、各センターは、仏教の修行道場、タオ指圧*気心道などの各教室、海外援助を行っている。

遠藤喨及、最新ブログ記事 http://endo-ryokyu.com/wp/


 

 

第二十六回
 

――前回は、とうとうインドに着いたところまで、話をうかがいました。
インド行きの機内の話で、住職は“当時からカウンセリングの勉強もしていた”とおっしゃっていましたが、ほんとうにいろんなことをしていたのですね。日本にいるときは、目がまわるくらい忙しかったのでは?

 
住職:いやー、僕は何せ偏った人間なんで、そんなことないですよ。
仕事もバリバリなんて全然していなかったし、、、。
 
――偏っているというと?
 
住職:例えば、本はたくさん読んでいたのですが、当時は三種類の本しか読まなかったんですよ。
 
――三種類というのはどんな分野ですか?
 
住職:仏教の本と心理学関係の本、それと戦記もの、、、 。
 
――へぇー、その3種類だけなんですか?
 
住職:はい、自分で言うのも変だけど、見事にそれだけ。
 
――三つ目の「戦記もの」というのが面白いですね。これは、戦国時代や古代の戦争なんかの歴史本ですか?
 
住職:いやー、これも完璧に偏っていて、第二次世界大戦関連のみ。しかも、戦争に負けたドイツ軍か日本軍のものだけ。
 
――へぇー、滅びの美学みたいなところに惹かれたのでしょうかね?
 
住職:うーん、、、。それで、清和荘に住んでいた頃のことですけど、ある日、全財産が7千円しかなかったのに、書店で5千円の本を見つけたんです。そうしたら、2時間ぐらい本屋で考えた末、どうしても欲しくて買ってしまった。
 
――当時の5千円の本といったら、ずいぶん高価な本ですね。仏教書か何かですか?
 
住職:それが「ドイツ空軍全史」。撃墜王やら、世界初のジェット戦闘機なんかの裏話が面白そうで、つい。
 
――ははは。それで、残り2千円でどうやって生活したのですか?
 
住職:食事はしばらく、フランスパンとお茶ですね。あとは三畳間で、毎日、日なたぼっこしながら、寝っころがってドイツ空軍の奮闘記を読んで、楽しく過ごしていました。平和なもんですよ。
 
――将来の不安とかはなかったのですか?
 
住職:いやー、なかったですね。それより自由を手に入れたことの喜びが大きくて、、、。欲しいものも特にないしね。
 
――それで、カウンセリングの勉強会に行ったりもしていたんですね。
 
住職:はい。その他に、増永先生の経絡指圧の講習会にも行ったし、アテネフランセでフランス語を勉強したりもしていました。そういえば、ゲー テ・インスティチュートで、ドイツ語講座なんかを取ったこともありました。
 
――いろいろ勉強されていたのは、将来を考えてですか?
 
住職:そんなのないない。単なる興味で、世の中とはまったく無関係です。多分、自分の好きなように、文化的な人生を楽しもうとしていた
だけだと思いますね。
 
――なるほど。
 
住職:だから食事はフランスパンとお茶だけでも、優雅にバッハか何か聴きながらとか、ボロい三畳間でもなるべくキレイにして、花飾ったりして、エンジョイしていましたね。
清和荘には、仲間がいるし、外ではバイオリンを習ったり、ストリートミュージシャンしたり。また、道場での葛藤はあったにせよ、念仏修行に通ったりして、言わば自分なりに思うところの、文化生活ですね。
 
――おもしろい生活ですね。
 
住職:ある時、電車の中で知り合った創価学会の人がやって来て、僕がボロい三畳間に住んでいることを哀れに思ったのか、「入信したら仕事で成功するから、お金が儲かるから」と熱く勧めてくれたんです。でも、こちらは自分なりのハイレベルな文化生活を満喫しているつもりだったので、言っていることの意味がわからず、多分、向こうもこちらのことが、わからなかったんでしょうけど、あきれた、という感じで帰って行かれたことがありました。
 
――ははは。それで、インドの旅の話に戻りますが、着いたら、“まるで異次元空間に迷い込んだみたいな感じがした”と言われていますが、
その後、安宿街のサダルストリートから、どのような旅をしていったのですか?

 
住職:おっとそうそう、その話でしたね。次回はそこからの話にしましょう。
 
―続く―
 
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