心の輝きこそが理想の未来を実現する ―チャリティックス篇(3)―

住職に聴く!

和田寺の住職は、タオ指圧/気心道の創始者、音楽家など、様々な顔を持つ遠藤喨及(りょうきゅう)さんです。
喨及さんにインタビューして、さまざまな質問に答えてもらいます。
一体どんな言葉が返ってくるのでしょうか・・?

プロフィール

遠藤 喨及 東京に生まれ、少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職、タオ指圧/気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持つ、タオサンガ・インターナショナル代表。 1990年頃より、北米各地、ヨーロッパ各地、中東、オセアニアなどの世界各地で、タオ指圧、気心道、また念仏ワークショップ等を行い始める。 また、それらの足跡によって、世界各地のタオサンガが生まれ、現在、各センターは、仏教の修行道場、タオ指圧*気心道などの各教室、海外援助を行っている。 遠藤喨及個人ブログページもご覧ください

 

 

遠藤喨及プロフィール

東京に生まれ、少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職、タオ指圧/気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持つ、タオサンガ・インターナショナル代表。

1990年頃より、北米各地、ヨーロッパ各地、中東、オセアニアなどの世界各地で、タオ指圧、気心道、また念仏ワークショップ等を行い始める。

また、それらの足跡によって、世界各地のタオサンガが生まれ、現在、各センターは、仏教の修行道場、タオ指圧*気心道などの各教室、海外援助を行っている。
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遠藤喨及、最新ブログ記事 http://endo-ryokyu.com/wp/


 

チャリティックス(Chari-TX)

住職が20代前半から開発して来たミリタリー戦略ゲーム。

先代の任天堂社長には、「ファミコンが出る前だったら、相当ヒットしただろう」
と言われ、将棋のプロ養成所にいた人をも「極めて奥が深いゲーム」とうならせている。

一方、バングラデッシュのいくつかの小学校では、校長先生自らの肝入りで、
課外授業として定期的にチャリティックスをやっていくことを決定したばかり。

現在、ゲームSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)として立ち上げるべく、
急ピッチで水面下でのシステム開発が進められている。


心の輝きこそが理想の未来を実現する(3)

― 数理とイメージの融合は人生に何をもたらすか ―

--住職は和田寺のNPOアースキャラバンの活動で、バングラディシュから帰国
されたばかりですね。ブログを読ませていただきましたが、現地の
小学校や大学で、チャリTX大会が開催されたそうですが、、?

住職:はい。

--写真でみると 、みんな子どもたちが(大人も)いきいきしていて
驚きました。言葉の上だけではなく、写真を思い出しただけで、不思議と
元気になるんです。

住職:へぇー、そうですか!

--なぜなんでしょう? 写真を思い出しただけで元気になるって、
あまりないことだったので、面白いなーと思いました。

小学校での大会。みんな真剣!
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こちらは、大学での大会。

 

住職:はい!

--ある深さをもって面白いこと、というのは、どのようなこと
でも“無意識を意識化していく”要素があるのかもしれないと
思いましたけど。

住職:なるほど、、、。

--前回の話の中で、チャリTXの箱庭療法やプレイ
セラピー的な面についての話が、とても面白かったです。

住職:実はチャリティックスには、禅寺の石庭のような側面もあるんですよ。

--えっ!? 石庭ですか、、?

住職:禅寺の石庭は、観ている人が三昧に入れるように造られています。
それで人は、座って観ているだけで、何となくボーッと、一種の忘我状態に
入ります。

--ええ、そうですね。確かに日常の感覚を失った状態になりますね、、。

住職:いわば、相対的な意識を超えて、宇宙と一体化したような心の
状態になるわけです。

--はい。

住職:実は、チャリティックスの盤は、これを観た人が、石庭を観て
いるときのような三昧的な心境になるかどうかを考えて、森やビルの
配置をデザインしているんです。

--えっ、そうだったんですかあ!?

住職:ビルや森の場所が1マス違っても、ゲーム全体の流れが変わるので、
いい加減にできないんです。それが、三昧の尺度で(あたかも石庭を造るように)
盤をデザインすると、不思議にゲームとして最も良い位置になるのです。

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ボードを前にすると、意識状態が変わる・・

 

--へぇー、面白いですね。たしかに将棋でも、「盤上に宇宙がある」
という言葉がありますよね。また、チャリティックスにセラピーの要素が
あるのは、盤を観ているプレイヤーに、石庭を観ているような感覚が
生まれるからなんでしょうか。ところで、先ほどの話に戻りますが、なぜ
バングラディシュの小学校や大学で、チャリTX大会をしようと思われたの
ですか?

住職:最初は、「娯楽のないところに遊びを提供して上げたい」という、
単純な理由でした。でも、チャリティックスの深さを理解するバングラ
デッシュの子どもたちを見ている内に、「自分の無意識は、もっと別の
観点からバングラデッシュでの大会を思いついたんじゃないかな?」と
思いました。

--それは、どういう意味ですか?

住職:バングラデッシュがインド文化圏であるということが、やはり大き
かったと思うんですよ。

--そうなんですか。

住職:バングラデッシュの公用語はベンガル語で、インドのベンガル
地方の言葉です。そもそもガンジーは、インド、パキスタン、バングラ
デッシュを、1つのインドとして独立するつもりでした。政治的な理由で、
別の国として独立してしまったけど、、、(バングラデッシュは、もともと
東パキスタン領だった)。

--インド文化圏とチャリティックスが、どうつながるんですか?

住職:まず、将棋とチェスの原型であるチャトランガが生まれたのが
インドです。そして将棋もチェスも、盤上の駒の位置は「6ー五の角」
などのように数字で表現します。

--はい。

住職:数学の進歩は、インドにおける0の発明なくしてはあり得ません
でした。0は、実際には存在せず、あくまでもイメージ乃至概念としての
数です。これは、「空」を文化的な土台とするインドだからこそ、発明
されたといえます。

--なるほど。

住職:また、インド文化において数は、単なる物量を表すものとしてでは
なかったんです。イメージとして、哲学的概念として、あるいは宇宙を
表現する「霊数」として捉えていたんです。だからこそ、現実には存在
しない0という数字を発明できたんだと思います。

--はい。

住職:僕は、数を霊として捉える文化的土台があるところは、チャリティ
ックスに対する理解が早いかも知れない、というのが、無意識にあった
ような気がします。

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哲学的理解をしていそうな女子学生

 

 

--なるほどー!「霊数」という表現がぴったりですね。

住職:数を霊として捉えるのは、0が発明されて以降の西洋でも、同じ
ことが起こりました。例えばラッキーセブンなど、数に霊的な意味を持たせ
ているわけです。また定理で有名なピタゴラスは、単なる数学者ではなく、
当時は数理に基づいて宇宙の真理を解き明かすギリシアの新興教団の教祖
だったのです。

--え、あの直角三角形のピタゴラスが、ですか?

住職:その他、0の発明がなくして起こり得なかったのがIT革命です。
コンピューターは、0と1だけの二進法によって、すべてのデータが
書かれているのですから。そして現在の仏教ブームは、このIT革命が、
人類の無意識に作用した結果なんです。

--へぇー、そうだったんですか?

住職:数字を「霊」として理解するというのは、僕が今、ライフワークと
してやっている「姓名学」においてもそうなんです。“名前の字画等が
「霊のからだ」に作用し、姓名が運勢に影響を与える”というのが、
基本的な考えですから。

--それだと理解できる気がします。

住職:ところで世界最先端の数学は、理解している人は、世界で4人
ぐらいしかいないらしいですね。おそらくそこまで行くと、数理は宇宙の
深遠な真理を読み説く哲学と変わらないでしょうね。ギリシアでそうだっ
たように。

--想像するだけでも、くらくらしてきます、、。

住職:だから数理的な人は、かえって霊的なものに向かうことが多いん
ですね。湯川秀樹博士やアインシュタインもそうでした。また、数学者の
岡潔にしても熱心な念仏修行者で、弁栄上人を最も尊敬していました。

--ああ、そうだったんですね。たしかに岡潔さんの著書には、仏教の
話が多く出て来ますね。

住職:ところで、トランプや双六をみてもわかるように、どのような
ゲーム(カードやボード)であっても、数字で競い合うものです。しかし、
単に数の多い少ないは、カードやコマの強弱とは無関係だったりします。
例えば、「大富豪」というトランプゲームがありますが、一番強いのは
数の多い13のキングではなく、2です。これは、2という数字を、強さ
というイメージに置き換えてプレイしていると言えます。

--それは、バングラデッシュの大学教授が言っていた「チャリティッ
クスは、数理をイメージ化するゲーム」というのと共通するお話ですね。
私はそれを聞いて、すごい理解をするもんだな、と思いました。

住職:通常、数は値段とか、身長とか量の尺度ですから、一般の人は、数理を
イメージに置き換えることなど、あまりしないでしょう。また、
“そんな哲学的なことに、一体どんな意味があるんだ?” と思うかも
知れません。でも逆に言うと、人生のすべてを数量に置き換えて考える
ならば、それは年齢とか収入etc.で、自分や人を計る生き方をしている
ことになります。それでは、心がかなり殺伐として来ますよね。

--そういえば、週刊誌で「老後の資金はいくら必要か?」などと言う
特集が組まれていたりしますね。たしかに、それだと未来に対して、暗い
イメージしか湧いて来ないですね。

住職:本来、人生はイメージや体感であって、これの価値は数量化でき
ないものです。でも多くの人は、人生を数字に置き換えて認識するクセが
ある。でも、それでは人生が息苦しくなると思うんですよ。

--ほんとうに、そう思います。老後のお金が心配というのは、最近よく
聞きます。そして、「あの人、○歳だから、、」とか、自分や他人を年齢で
はかる言葉もよく聞きますね、、。

住職:数字は、本来は霊数として扱われるべきなのに、人生から体感や
イメージを切り取って、世界や人を計る道具にのみ使われているという
ことです。

--数理とイメージの分離とは、そういうことなんですね。案外、それが
世界を殺伐とさせているのかも知れませんね。

住職:数理とイメージの融合は、先ほどの姓名学などにおいてもそうなん
です。名前の字画という数理と、名前から受けるイメージは、やはり一体
なんです。

--うわー、面白い! それ、なんとなく理解できます。

住職:事件を起こしてしまった人の名前から受けるイメージを見て、
“やはりそうなるしかなかったのかな”と感じることが多々あります。
また姓名学の根元師は、50年間新聞を切り抜いて、事件と姓名との
因果関係を研究された上で、根元式姓名学を確立されたのです。

--50年間、、。凄いです。

住職:未来は時間という数字で置き換えることができますが、イメージ
として捉えることもできます。数理とイメージが融合すると、未来のこと
をより明確にイメージし易くなるんです。

--数理とイメージは、チャリティックスでどのように融合するんですか?

住職:チャリティックスにおける読み合いは、将棋のように理詰めだけ
でなく、イメージの要素が大きいんです。数理的な面とイメージ的な面を
融合させて、お互いの手を読み合うんです。

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--ああ、なるほど。住職にチャリティックスのアドバイスをしてもらう
と、両者の融合を感じることがあります!それが、実人生における、未来の
予測や戦略につながるということなんですね。

 

―続く―

遠藤りょうきゅう個人ブログ:http://endo-ryokyu.com/blog/?p=9892
(おおごとだった!大学でのゲーム大会)

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