住職に聴く!2020年4月号

和田寺の住職は、タオ指圧/気心道の創始者、音楽家など、様々な顔を持つ遠藤喨及(りょうきゅう)さんです。
喨及さんにインタビューして、さまざまな質問に答えてもらいます。
一体どんな言葉が返ってくるのでしょうか・・?

遠藤喨及 東京生まれ。少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職の他、タオ指圧/気心道創始者、作曲&演奏家、海外支援や平和活動を行うNPOアースキャラバン代表、ゲームCHATRANGA考案者等、多才な活動で知られている。
90年の初頭から現在に至るまで、北米各地、ヨーロッパ各地、中東(イスラエル、パレスチナ)、オセアニアなど世界各地でタオ指圧、気心道、また仏教ワークショップを行っている。
またその足跡によって、世界10カ所にタオサンガが生まれ、各センターで、タオ指圧の施術と指導や念佛修行、海外支援活動などが行われている。

遠藤喨及個人ページ http://endo-ryokyu.com/

ーー 「ニンジャ・ホープ(NINJA HOPE)」

のホームページを見せていただきました。

キャラクターが楽しいですね。

なんか元気がでる気がします。

 

住職: そうですか!

ありがとうございます。

 

ーー どうしてNINJA HOPE という

名前なんですか?

 

住職: コンセプトが「希望の火」を

ゲームにしたものだからですね。

 

ーー どんなゲームなんですか?

 

住職: 将棋やチェスみたいに2人で

やる対戦ゲームです。

忍者の女の子たちが闘って相手の城に

入り、「希望の火」を灯すというもので

す。

 

ーー それって何だか昨年の11月にローマ教皇が

行う東京ドームのミサで、住職たちが

「希望の火」を灯した時の話みたいですね。

(笑)

 

住職: あまり公にはできないで話ですが(笑)、

東京ドームをこのゲームの「城」

に置き換えたら、まさにそうですね。

「希望の火」を灯すことに反対する人たち

との闘いは熾烈を極めましたし、、、。

もっとも何ごとも、困難に対しては、

いつもゲーム感覚で乗り越えてきたんです

けどね。

 

ーー だから、読売新聞の記者の方に、

「こんなに困難を楽しんでいる人を見た

ことがない」と言われたのでしょうね。

(笑)

 

住職: 映画だって、ハラハラするから

観ていて楽しいわけでして、、、。(笑)

 

ーー でも、現実のことで自分のことと

なったら、普通そんな余裕はなかなか

持てないんではないでしょうか?

 

住職: NINJA HOPEは、

「人生における困難を克服する」という

テーマをゲーム化したものです。

だから普段、このゲームをしていると、

「人生における困難を克服する」という

ことを、脳内でシュミレーション体験して

いることになるんです。

 

ーー 脳内シュミレーション体験ですか?

 

住職: パイロットの訓練をする人が、

実際の飛行機に乗る代わりに、

ゲームみたいに画面で訓練するみたいな

感じですかね?

困難を克服する訓練をゲームで遊びながら

しているというわけです。

すると、現実の人生で困難にあっても、

ついゲームで遊んでいる感覚になって

しまうんですね。

 

ーー へー。

そうなると、現実に起こっているシリアス

なことでも、気楽になるのでしょうか?

 

住職: まあ、気楽になる、ということ

もあります。

でも、それ以上に面白いこともあるん

です。

 

ーー どんなことですか?

 

住職: NINJA HOPEは、

ルールが超簡単な知的戦略ゲームですが、

サイコロを使うから運の要素があるんです

ね。

 

ーー サイコロ、、、はい。

 

住職: まず、どちらの手にしようかと

迷った時は、無難な方ではなくワクワク

する方や、盤にコマが並んでいる形が

美しい方を選びます。

その上で、気楽な気持ちでサイコロを振ると

「勝つ!」ということが経験上わかって

います。

 

ーー えっ!! そうなんですか? 

どうしてなんですか?

 

住職: さあ、人生もそうなんじゃない

ですか?(笑)

このゲームをプレイしていると、

その体験が無意識に浸透していきます。

そうすると実際の人生でも、ワクワク

する方を選んで、気楽にものごとを

進めるようになるんです。

 

ーー 無意識に浸透する・・? 

すごいですね。

 


アースキャラバン京都のイベント会場にて ロボットの隣が住職

 

住職: ローマ教皇の東京ミサで

「希望の火」を灯すに当たっても、

チームで動いていました。

中にはミッションインポッシブルみたいに、

前夜の東京ドームにバイトとして入った人

もいますし、演技力を駆使した人もいます。

 

ーー へぇー!

 

住職: チームがうまく機能したのは、

それぞれの得意不得意を、お互いカバー

し合うことができたからなんです。

 

ーー そうなんでしょうね。

 

住職: NINJA HOPEでは、コマの

ニンジャ女子たちに、それぞれ弱点と

長所があります。

そこで、お互いの弱点をカバーし合い、

長所を生かし合いながら進めていく

戦略を立てる、というゲームなんです。

 


バルカン半島のワークショップにて

 

ーー “闘いのゲームが、どうして

「希望の火」と結びつくんですか?”

 

住職: このゲームの持つ真の意味を

理解するには、「外界として認識する

ものは、すべて内なる無意識を象徴する」

という、大乗仏教の哲理を理解している

必要があります。

 

ーー と、おっしゃると?

 

住職: プレイヤーが闘う相手のコマは、

自己の影(無意識)なんです。

このゲームは、内なる影との闘いなん

ですよ。

 

ーー えっ? なんだかいきなり心理学

みたいな話になりましたね、、、(汗)

 

住職: 大乗仏教の唯識思想では、

現実において生じる困難も同じように

考えます。

 

ーーと、おっしゃると?

 

住職: 自分の無意識(内なるもの)が、

困難(外なるもの)を生み出している、

と考えるのです。

 

ーー 深いものなんですね。

ゲームで人生を脳内シュミレーション体験

しているから、現実の困難もゲームに

見立てて闘うようになるのでしょうか? 

自分のコマも、内なるものですか?

 

住職: 自分のコマも、内在するもう一人

の自分を象徴しています。

だから、無意識に潜む自分の弱点を、

同じく無意識内の自分の長所で、

カバーすることになります。

 

ーー んー。なるほど、、。

 

住職: 盤上には自分の無意識が

表現されるんです。

その上で、互いに、もう一人の自分で

ある相手のプレイヤーと闘うのです。

 

ーー 無意識VS無意識の戦いなんで

すか?

ルールが超簡単と住職おっしゃって

いましたが、すごい複雑な話に感じて

しまいます(笑)

 


東京タオサンガセンターにて

 

住職: ルールは本当に簡単です。

じゃんけんと小学校の低学年程度の

足し算ができたら、すぐできますから。

 


イベントでも子どもたちはすぐに夢中になる なぜ?

 

ーー (、、、汗)

 

住職: このゲームでは、状況判断力や

直感力が、無意識レベルで鍛えられます。

未来からものを考えるようになり、

成功に必要な戦略眼がつきますよ。

 

ーー 「脳トレゲーム」というところには

惹かれますね。

遊びながら脳トレができるなら、

最高だと思います。

 

住職: 遊びこそ、生命と直結している

大切なものなんです。

経典にも「遊戯三昧」という言葉が出てきま

す。

そもそも創造性は、遊びの発現ですし、、

、。

 

ーー 電車に乗っていると、

ゲームしている人がほんと多いなーと

感じますけど、アプリの開発なども

されているのですか?

 

住職: もちろんです。

このゲームをロボットができるような

開発も考えています。

 

ーー えーっ!? ロボットですか!? 

いや〜驚きました。

ところで、住職がこのゲームの開発を

始めたのは、20歳になったばかりの頃

と聞いています。

その後、今に至るまであきらめることなく、

ずっーと発信し続けて来られたわけです。

しかし、一体何が住職をして、そうさせて

来た、あるいはさせているんですか?

 


ネパールでも住職が考案したチャトランガゲームを通してすぐにコミュニケーション(前左から二番目の二十代の若者が住職

 

住職: 僕はこのゲームで世界を

変えるつもりです。ボードゲーム、

ゲームアプリ、そしてロボットを、

世界を変えるために開発しているんです。

 

ーー なんだか、ちょっと、すごいような

話ですね。

これは一体、どこからどうお話を聞いたら

良いのでしょうか?

 

住職: 次回の続きにしましょう。

最後に2分ほどの

「NINJA HOPE・プロモーションビデオ」

をご覧ください。

スペンサー君という、オーストラリアの

9才の少年が、このゲームの持つ意味に

ついて語っています。

テーマ曲を僕が作曲し、アミナダブの

たまさんが歌とピアノを担当してくれ

ました。

 

NINJA HOPE PV

https://www.youtube.com/watch?v=rsklW0YPEYE&feature
=youtu.be&fbclid=IwAR2edTYMxSslp29QNqMjSTOQ_ES
LhzXdz9u095DRzb7KL3A2xRZB7EwFlUA

 

住職に聴く!『アースキャラバン2019 人類初の試み、
「希望の火」プロジェクト』

https://taosangha.com/2019/06/20/juusyokunikiku-201906/

 

住職に聴く!『希望の火がローマ教皇の
東京ドームミサで
灯されるまで』

https://taosangha.com/2019/12/10/juusyokunikiku201912/

 

インタビュー後記

ゲームって、やっぱりサイコロみたいに

不測の要素がないと面白くない、、

それはわかっているんですが、物事が

現実のわがこととなると不測の事態って、

いきなり狭量になります(笑)。

コロナのことも、シリアスな問題、、。

これからだって、なにがあるかわからない。

ゲームと人生を一緒にされても困る、

とか、、一気に不安が心を占めます。

住職は「NINJA HOPEは、

「人生における困難を克服する」という

テーマをゲーム化したものです。」と、

あっさりと言ってのけます。

「マジですか? 人生における困難です

よ?」と、私は詰め寄りたい気持ちになる

んです。

人生における困難をそんなあっさり言われ

てもねー、、、と。

ですが、住職はまったくそんなことは

意に介さず、別の方向から物事を見ている

みたいにみえます。

「このゲームでは、状況判断力や直感力が、

無意識レベルで鍛えられます。」

「未来からものを考えるようになり・・

・。」とインタビュー中に住職が

おっしゃったこと印象に残りました。

未来からものを考えるって、どういうこと

なんでしょうか?

住職のものの見方は、もしかしたら私とは

全く別のものなんじゃないか、そんな気は

以前からしていましたが、次回そんな

お話もお聞きできたらと思います。

今回のインタビューで「僕はこのゲームで

世界を変えるつもり」って、またあっさり

とおっしゃいました。

「住職、世界ですよ!世界!!

マジですか?」と次号で詰め

寄って聞いてみたいです。

お楽しみに(;’∀’)