住職の人生相談コーナー
・・・なんでも質問箱に寄せられた「人生相談」
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遠藤 喨及
東京に生まれ、少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職、タオ指圧/気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持つ、タオサンガ・インターナショナル代表。 1990年頃より、北米各地、ヨーロッパ各地、中東、オセアニアなどの世界各地で、タオ指圧、気心道、また念仏ワークショップ等を行い始める。 また、それらの足跡によって、世界各地のタオサンガが生まれ、現在、各センターは、仏教の修行道場、タオ指圧・気心道などの各教室、海外援助を行っている。 遠藤喨及個人ブログページもご覧ください。 http://endo-ryokyu.com/blog/
○最近、肉は食べるなとか、食べなさいとか。牛乳は飲みなさいとか、飲むなとか・・
健康の為の食べ物に関する本がいろいろと出版されて読んでいますが、一体どれを信じたらいいのか分からなくなりました。
最近は、コーヒーも良くないと聞いています。
喨及先生は食べ物について注意していることや、心がけていることはなんですか?
白砂糖の入っているものは、基本摂りません。
それからカフェイン入りのコーヒーも飲みませんし、牛乳も飲みません。
いずれも身体に合わないので。また砂糖は、合法的な麻薬だし、、。
それから、マクドナルドのものとかも食べないですね。
食べたあと、気持ち悪くなるので。
○生きていくうえで人間関係は不可欠ですが、何を一番大切にして周りの人に接していけば、充実した人生を送っていけるのでしょうか?
「相手の気持ちが明るく楽しくなることに、責任を持って人に接する」ことではないでしょうか?
実際に、ちゃんとこれをする人って、情けなくなるほど少ないんですけど。
○晩婚化や離婚率のアップなど、女性の社会進出に伴って、さまざまな社会問題がクローズアップされていますが、これについてはどうお考えになりますか?
晩婚化も、離婚率も、女性の社会進出も、まったく別の問題だと思います。
ただし、原因は共通しています。
それは、今の社会、お金があれば他者を必要としないで生きていけることです。
(他者不要は、社会として極めて不自然な状態です。
また、そうなるように、意図的に仕組まれたものだと思います。)
かつて女性は、1人では生きていけませんでした。
それで、早めに結婚したし、また離婚もなかなかできませんでした。
でも今は違います。
女性は、社会進出することによって、はるかに自由になったのです。
そして晩婚化や離婚率の増加は、その結果に過ぎません。
しかしだからと言って、今さら過去の状態に戻ることはできないし、またその必要もないと思います。
人類社会は次の段階に成長しなければならないのです。それは、「お金が
あるだけでは、人間は精神的には生きていけない」ということに目覚める
人たちが増えることです。
実は、心の豊かな人たちこそが、そのような精神的な飢餓感を感じながら生きています。
もっとも本人たちは、自らの苦しみの原因が、むしろ自分の心の豊かさにあるとは、まるで気づかないでしょうけど、、、。
彼らの潜在意識は、「人は、エゴを満たすためには精神的に生きていくことはできない」と感じているのです。
それでエゴを満たす社会に適応できず、苦しんでいるのです。
ということは逆に、この世に適応できる人の方が、本来霊的存在である人間としては、不適応者かもね、ということなのですが、、、。
精神的な飢餓感を感じながら生きている人たちが、利他の喜びの道を見い出し、そういう人たちが増えていけば、先の社会問題は、いずれ解決するのではないかと思います。
ただ、いずれも個人の問題だから、ハタがとやかく言うことでもないでしょうけどね。
イエスは家業をほっぽりだして独身(ガールフレンドがいたという説もあるけど)だったし、お釈迦さまだって、離婚者だし、、、。
○不妊治療を受けても子宝に恵まれない夫婦がたくさんいます。
一方で子どもを授かっても育てられない場合もたくさんあります。
そうであればもっと里親、養子制度を活用すべきように思うのですが、いろんな障害があるようです。
アメリカでは日本より養子をたくさん受け入れているように思うのですが、日本もアメリカ並みにならないのでしょうか?
アメリカの養子制度も審査とかいろいろあるみたいですよ。
またアメリカでは、子供の行方不明者が年間80万人とか言われており、背後に大きな闇を抱えています。
(もっとも、日本の児童相談所も、同じように大きな闇を背後に抱えているようですが)
さて、日本における養子縁組の一番大きな障害は、僕は、血筋を重んじる日本人の精神的な傾向ではないかと思うのです。
制度については、いささか不勉強なので断言できません。
ただ、里親から養子というルートは、収入などの問題をクリアすれば、可能ではないかと思うのですが、どうなのでしょうか?
(逆にどうなっているのか、教えてもらいたいぐらいですけど)
また、欧米では養子縁組した肌の色の違う親子を時折見かけます。
(ブラッドピットとかマドンナも、たしかそうだし、、、)
でも、日本ではまず見ませんよね。
日本人も肌の色に関係なく、養子縁組しても良いと思いますけどね。
(もっとも、それは他人が口出しできることではないので、、、)
○子供の時からずっと持ってる「この世の中に居場所が無い感覚」が払拭できていません。
これまで、何回か引っ越ししたり、新しい学校や勤め先や、何かを学ぶグループに入った時、最初は「ここには居場所があるかな」と少し期待できても、必ず「違った」になってきます。
それは、環境に問題があるのではなく、私自身に原因があるのだと思うから、いつか善処しないと・・・とは思いますが、どうしたらよいものでしょうか、、。
僕も子供の頃からそうでした(今でも治ったと思ってはいません)。
でも、そもそもこの世の中に居場所があると思うこと自体が、幻想ではないでしょうか?
ということは、、、、「この世にある自分の居場所という幻想」に、浸れる人と浸れない人がいるということなのかも知れません。
ただ僕は、自分の居場所がないつらさを体験している子供たちには、安心していられる居場所を与えて上げたいとは、切実に想っています。
自分も子供の頃、つらい想いをして来たので、、、。
だから子供たちが家出するための「子供の駆け込み寺」を創るのが夢なん
です。
ところで、「この世に居場所がある幻想」を持てないあなたの夢は、、、?