国際サンガフォーラムatブッダガヤinインド(1)
ーー 住職は、前回(2023年12月の初め)
のインタビューでは、12月後半、
インドのブッダガヤで開催される、
「国際サンガフォーラム」で
スピーチする上、第6セッションの
議長まですることになって、
「その準備で大変!」とおっしゃって
いましたね。
住職: はい。
ーー その後、昨年末から年始にかけての、
住職のブログを拝見いたしました。
住職: ありがとうございます。
ーー フォーラムでは「人に恵まれた」
というところや、
「古い伝統をぶっ壊そうぜ!」
というところが、特に印象的でした。
住職: 今さらかしこまっても仕方ないし、
こっちも地で行くしかないですしね。
そうしたら、出会う人たちと仲良く繋がれたんです。
ーー また、
住職のバンド「アミナダブ」の曲が常に
会場に流れていたことなど、
すごい!!と思いました。
住職: いろんなことが
驚きの連続でしたね。
ーー ダライラマ14世とともに
映っている写真も拝見しました。
いずれの場も、明るくて、
素晴らしいと思いました(笑)
住職: ひとことで言えば、
楽しかったですね。
ーー 2000人の僧侶が一同に会する
機会というのは、そう多くはないと
思いますが、参加されて、その他、
どのような感想を持たれたのですか?
住職: まず最初、
前日に会場に入ってみて、
その豪華さに圧倒されました。
建設された直後とのことですが、
まるで近代的なコンサート会場
みたいな感じでした。
「え〜!、こんなところでやるんだぁ!」
と驚きましたね。
ーー どんな人たちが来ているのですか?
住職: 世界35か国から来た僧侶たち
とのことです。
ーー 35か国もですか?
住職: 僕は、マレーシア、インドネシアなんて
イスラム教国だと思っていましたし、
ベトナムやカンボジアの仏教なんて、
共産化で消滅したような気でいたんです。
ーー なるほど。
住職: しかし、全くの誤解でした。
それらの国々からも、
ちゃんとお坊さんたちが来ていました。
ーー 住職のブログ
を読んだら、
本当にいつもと変わらなく
されていましたね。
住職: あのセッション・メンバーたちは、
インドネシア、タイ、韓国、チベットの
僧侶たちです。
彼らとは、フォーラム前夜のミーティングで
初めて会ったんです。
チベットの僧侶 タブケ
韓国の僧侶 タオホン
インドネシアの僧侶 ダンマブッドー
タイの僧侶 パティポール
ーー 多様ですねー。
住職: それぞれ、
博士号持っていたりとか、
経歴は、なかなかのものです。
僕は「そんなの関係ないぜぇ」
とばかりに、とにかく場を
楽しく盛り上げたんですよ。
そしたら彼らも、
えらく喜んだんですね。
ーー へぇ〜。
住職: 僕のセッションは
若手だったし、仏教って上下関係とか
うるさいじゃないですか。
そんな中で、僕は、
「地位も肩書きも一切関係ないぜ。
このメンバーでフォーラムを
楽しく盛り上げよう!」
という気合いで接したんですよ。
ーー おお! いつもの住職のノリですね!
住職: 皆も、
「何だか、いつもと違うぞ。楽しいぞ!」
という感じになって、
ノリよく反応したんですよ。
ーー それであのブログ
なんですね。
住職: はい。
あれは、スピーチ直前の休憩時間に、
ステージの準備をしていた時です。
初日から僕は、
「LIVEコンサートのノリでやろう!」
と思っていました。
「博士だろうが、高僧だろうが知るか!
オレはロックでいくぜ!」という感じ……。
ーー ははは、さすがですね。
住職のスピーチに対する観衆の
反応はどうだったんですか?
住職: 「あなたのスピーチが一番、
拍手が多かった」と聞いて驚きました。
日本からも何人か来ていましたが、
高野山大学の元学長には、
「日本の評判を上げてくれました!」
と褒められました。
また、チベット僧の中には、
涙を溜めて「感動しました」と
言いに来てくれた方もいました。
ーー へぇ〜!
住職: その上、たくさんの人から、
「ぜひ、学びたい」と言われました。
ーー すごい!
彼らがこれまで学んできたものの中には
ないものを、住職のスピーチから
感じられたんですね!
今後の展開など、
のちほど聞かせてください!!
まずは、順を追ってうかがいたいと
思いますが、第6セッションの議長は、
いかがでしたか?
住職: 議長の役割は、
スピーチする人を紹介することと、
スピーチ後にコメントを入れること
だったんです。
それで事前にメンバーの略歴や、
スピーチ内容を可能な限り勉強して
おいて、ミーティングの時に
インタビューしたんですね。
ーー やはり、そんな陰の努力があっての
ことだったんですね。あの明るさや軽やかさは……
住職:
経歴やスピーチ内容など、
相手の表の部分をよく理解した上でなら、
裏の部分、例えば、
「なんでまた、僧侶なんかになったの?」
とかを聞いても、決してイヤな感じはしないし、
こちらに信頼感や好意を持って話してくれるんですね。
ーー たしかに、相手のことを知らないのに、
いきなりパーソナルなことを聞いたら、
失礼な人だと思われるでしょうね。
住職: 観衆にとっても、
講演者を紹介するパンフレットを読めば、
プロフィールなんかわかります。
ーー そうですね。
住職: でも、そんなもの読んだって、
「なんかすごい経歴の人だな」という
程度のことにしかなりません。
それに、
書いてあることを読み上げられたって、
面白くありません。
ーー はい、
その通りです。
住職: でも、紹介文にはない、
人間としての物語こそが、
観客にとっても興味深く聞けると思ったんです。
だから、僕自身が、話を聞いて「素晴らしい!」と思った、
それぞれの物語を、讃嘆しながら観衆にお話ししたんですね。
”この人のこんな話に、僕は感動しました!”という感じで。
次号に続く
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インタビュー後記
お待たせしました!
住職の、昨年行かれた
インド、ブッダガヤで
開催された「国際サンガフォーラム」
のインタビューです。
住職のブログや、SNSでも読まれた方が
いらっしゃると思いますが、
「住職に聴く!」では、さらに舞台裏の
お話も含めてのお話が聞けると思います!
さすが住職だなー!と思うのは、
やっぱり、高僧たちの集まる国際的な
フォーラムの雰囲気に飲み込まれて、
かしこまっちゃったりしないところ!
ロックで行くぜ!って決めていたところ!
……でも、そんな軽やかなノリも、真摯でひたむきな、
陰の努力があってこそだったんですね。
尊敬します!!
次号をお楽しみに(^_^)
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住職のブログ
議長まで引き受けてしまったが(フォーラム前夜のできごと)
どこへ行ってもロックンロール!(スピーチの前)
人に恵まれた国際サンガフォーラム