和田寺の住職は、タオ指圧/気心道の創始者、音楽家など、様々な顔を持つ遠藤喨及(りょうきゅう)さんです。
喨及さんにインタビューして、さまざまな質問に答えてもらいます。
一体どんな言葉が返ってくるのでしょうか・・?
遠藤 喨及
東京に生まれ、少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職、タオ指圧/気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持つ、タオサンガ・インターナショナル代表。 1990年頃より、北米各地、ヨーロッパ各地、中東、オセアニアなどの世界各地で、タオ指圧、気心道、また念仏ワークショップ等を行い始める。 また、それらの足跡によって、世界各地のタオサンガが生まれ、現在、各センターは、仏教の修行道場、タオ指圧*気心道などの各教室、海外援助を行っている。 遠藤喨及個人ブログページもご覧ください。 http://endo-ryokyu.com/blog/
第一回
ー 現在、浄土宗和田寺タオサンガ センターでは、いろいろな活動をしていますが、それは、どうしてですか?
住職:それはカルトだからです!
ー えっ!?
住職:と、いうのは冗談(笑)。
私が浄土宗の僧籍にあって、たまたま和田寺というお寺の住職となり、かつ、長年に亘ってタオ指圧の治療や指導、また、ささやかな海外援助など、その他、諸々をして来たからです。
ー 海外援助は、どのように始まったのですか?
住職:アジアの国々を貧乏旅行していた経験から、豊かな北半球の日本に生まれたんだから、海外援助ぐらいは、しなきゃならんと思ったのです。
それで、最初は個人レベルでしていたんです。でも、タオ指圧を学ぶメンバーが増えたので、”良かったら皆さんも一緒にやりませんか?”と声をかけたのが始まりです。
もっとも最初は、単なる金集めじゃないかと疑われたり、誤解されたりもしていたんですが・・・。
ー 和田寺念仏道場と言っても、東京も京都も民家みたいな造りですね・・。
住職:そうです。いわゆる普通のお寺とは、まったく違いますね。
和田寺そのものは島根県に本寺があって、何百年かの伝統がありますが、東京も京都も民家を改造した、これの出張道場というような形です。
でも、一番の特徴は、いわゆる葬式とか法事などの、普通のお寺がやるような儀式は行なっていないことでしょうね。
というのは、当道場は、あくまでも生きた人々に修行の場を提供するという信念で開いたものだからです。
したがって、仏教の道場としては、修行の合宿や定期的な修養会を中心とした活動だけが行なわれています。
そして、タオ指圧を学ぶ人たちの中にも、熱心な修行者が現れてきています。
またそれとは別に、仏教に関心をもって、あるいはそういった修行の道を志して来られる人たちもいらして、素晴らしいことだと思っております。
オウム真理教のようなカルトに、純粋な若者たちが入ってしまうのは、葬式仏教と言われて久しい既存のお寺が、修行の場を若者たちに与えてこなかった事も、原因の一つであると、私は考えています。
そういったこともあって、ぜひ若い人々に、また、どんな年齢層にも関係なく、己れのたましいを磨く志のある方々には、修行の場を提供して差し上げたい、またそれは、仏教者としての務めである。そう思ったのです。
ー 続く ー