<トップ画像は、中国共産党によって行われている、過酷なウィグル人迫害>
ーー 住職は現在、水面下で、
地球の未来を創る映像のプロジェクトを
進めているそうですけど、
どのような内容なのでしょうか?
住職: 世界では現在も尚、ウィグル、
ロヒンギャ、パレスチナなど、
様々な迫害が起きていますよね。
<ロヒンギャ難民キャンプの診療所で>
<援助物資を受け取るロヒンギャ難民>
ーー はい。どれも、
ほんとうに深刻な問題です、、。
住職: 世界の
そんな状況が変わらない原因は、
人々の無関心や沈黙です。
ーー そうですね。
その事実を知らない人も多いと思います。
住職: 黒人の公民権運動のリーダーだった、
マーティン・ルーサー・キング牧師の言葉に、
『善人の沈黙は、悪人の残酷さより悲劇だ』
とあります。
<マーチン・ルーサー・キング牧師
1950年代後半から1968年に暗殺されるまで、
黒人の公民権運動の指導者として活動した>
また、アウシュビッツ生存者であり、
ノーベル賞受賞者エリーヴィーゼルは国連で
『無関心の罪』について説きました。
<エリー・ヴィーゼル>
ーー 『無関心の罪』は、住職も、
以前から、おっしゃって
いますね。
住職: 世界の苦しみの原因は、
悪の存在ではない。
むしろ、人々の無関心です。
沈黙です。
そして行動のなさ、です。
ーー はい、、。
住職: ならば、
世界の状況を変えるために、
人々の関心を喚起したい。
そして沈黙でなく、
声を上げるように促したい。
そう思ったんです。
ーー そうなんですか!
具体的にはどのような映像を
制作されているんですか?
住職: 「希望の火」を携えて、
様々な人にインタビューし、
人々の関心や行動を促すようなものに
したいと思って、
動いています。
ーー インタビューの対象は、
どのような人たちですか?
住職: 迫害を受けて来た、
あるいは現在、受けている当事者。
それから、
歴史的に世界を変えて来た
人たちの息子や孫。
また現在、世界を変えようと行動している
人たちなどです。
ーー 具体的には、
どのような方々なのでしょうか?
住職: 例えば、迫害の当事者は、
中国共産党のウィグル人強制収容所から
奇跡的に脱出できた人などです。
ーー 中国共産党が作ったウィグル人
強制収容所、、。
はい、、。
<現在、300万人のウィグル人が強制収容所に入れられている、という>
住職: また、歴史的に世界を変えて来た人
たちの関連では、マハトマ・ガンジーの
お孫さんのアルン・ガンジー博士等々です。
<マハトマ・ガンジー/インド独立運動の指導者>
<孫のアルン・ガンジー博士 /ニューヨーク在住>
ーー すごいですね。
偉業をなした方々の、、。
先ほどインタビューのリストを見せて頂い
たら、日本の元首相や、米国大統領の家族
など、ちょっと驚くような世界の方々の
お名前が出てきました。
一体どのようにして、そのような方々への
インタビューを可能にしたのですか?
住職: 潤沢な資金力のあるテレビ局でも
ないわれわれが、世界各地の歴史的レジェン
ド関連の人たちにインタビューしていると聞
くと、皆さん驚かれますね。
ーー 一体、どのように、
繋がっていかれたのですか?
住職: まあ、基本的には、
能天気な体当たりですかね。
ーー 体当たりで?
住職: 間接的な繋がりが
あった人たちもいます。
でも、
われわれの基本的なスタンスは
体当たりで、
これは、以前から変わっていません。
ーー そうなんですね。
日本ウィグル連盟のトゥール・ムハメット会長 ________________(住職がいきなりご本人に電話して、交流するようになったという)___________________
住職: ようするに、
『面白いことなら何でもやろう!』です。
ーー へぇー!!
住職: 体当たりで一人一人と
繋がっていった過程は、
面白いですよ。
様々なドラマがありますからね。
ーー メーキングの方も興味深いですね!
住職: とにかく人々には、
特に子どもたちには、
人生に夢を持って欲しいんですよ。
ーー そうですね。
<住職が立ち上げたNPOアースキャラバンが運営する、バングラデシュ仏教徒の小学校>
住職: 「願いは、必ず実現できる。
利他心とイメージ、
そして行動の持続さえあれば……」。
この人生の秘密を、
知って欲しいんですよ。
ーー なるほど。
住職: 体当たりのスタンスも、
根底にある願いは、
史上初めてエルサレムに
「原爆の残り火」を運んだ時、
また、これを持って
バチカンのローマ教皇に吹き消してもらった
時から変わっていません。
ーー そうなんでしょうね。
住職: 今はまだ全員のインタビューが
終わっていないですし、映像が実際に
どう実現するのかはわかりません。
ーー 実際にできたら、すごいですね!
住職: 「希望の火」の”希望”を、
単なる絵空事(えそらごと)でなく、
具体的に実現していくことが必要です。
ーー なるほど!
住職: それを私たち大人が、
身を呈して実証して行くことが、
地球の子どもたちに対する、
大人としての責任だと思っているんです。
ーー はい。
住職: ”夢を諦めることが
大人になることであり、
社会で生きることなんだよ”
なんていうのでは、
子供たちが人生にも世界にも
夢を持てなくなってしまいますからね。
ーー そうですね。
願いの実現には、
どのようなことが必要なんですか?
住職: 思い描いた夢を実現するには、
氣の状態が何よりも大切です。
ーー ”氣”なんですか?
住職: 氣は、各自が出している
エネルギーです。
そして、氣というエネルギーによって、
すべての現象が創り出されています。
ーー ああ、そうなんですね!
住職: だから、
ポジティブであること。
すなわち周囲に、
利他の氣を発していることが
必須なんです。
ーー なるほど!
住職: 周囲をどんよりと沈ませるような
氣の状態では、思い描いた夢は実現しません。
ーー そういえば私も子どもの頃、
どんよりと氣が沈んでいる
大人たちの姿を観ては、
無意識に”人生になんか夢を持てない
よなぁ……”と思っていた気がします。
住職: 自戒を込めて言いますが、
子供たちの人生や世界に対する夢を
落とすような大人は、
これからの世界には
不要ですよね。
ーー これは手厳しい……
でも、そうかもしれませんね。
住職: インタビューした人の中には、
ロヒンギャ難民を支援するために
クラウドファンディングを立ち上げた、
日本の小中学生も出てきますよ。
ーー うわー、すごい!!
住職: 彼らの心には、
世界への「希望の火」が
灯っていると思います。
ーー そうですね!
<建設中の『平和パゴダ・ガーデン』は、「希望の火」の常灯地>
住職: 自分の仕事やお金、
また周囲だけを、
大事にするような大人の心からは、
「希望の火」が消えています。
ーー はい。
住職: それでは
子どもの心に希望の火を点火する
ことはありません。
僕たちは、そんな大人であっては
なりませんからね。
ーー はい。
住職: 無関心の罪と善人の沈黙が
人類を苦しめて来た。
そして、今も苦しめているのです。
それなのに、自分の周辺のことだけに時間を
使い、他のことは無関心と沈黙に生きる。
そんな生き方で得る幸せは、
砂上の楼閣です。
何よりも、世界の益にはなりません。
ーー たしかに、そうですね。
そういえば、
斎藤一人さんの本に、
「天国は、この世に幸せを
もたらした人だけが行けるところ」
と書いてありました。
<「天国は世界に幸せをもたらした人だけが行けるところ」by 斉藤一人さん>
住職: へぇー、なるほど!
まあ、そりゃそうでしょうね。
ーー それに、大人が人類の苦しみを
見て見ぬふりしていては、
子どもたちが
世界を肯定的に見ることが
むずかしくなりますしね、、。
住職: 時代の
ターニングポイントに立っている現在は、
世界を変えるチャンスです。
ーー そうなんですね!
住職: 今こそ、
広く人類のことを思いやる、
真の意味での”大人”であるべき
だと思います。
ーー はい。
住職: それには、子どもたちが
「希望」を持って
生きて行けるようにポジティブな氣を創り、
世界を創ることです。
ーー 肯定的な明るい氣を出して、
世界で起こっていることに関心を持ち、
行動を起こそうとする大人が
大勢いたら、、
子どもは自然に希望を感じる
はずですしね!
住職: ”お互いに、
子どもたちの心に、
“世界に対する「希望の火」を灯す”ような
氣を出す大人であろうよ!” と思います。
ーー はい!
住職: そこなんです。
僕らが今、進めている映像プロジェクトに
込めている願いは……。