和田寺の住職は、タオ指圧/気心道の創始者、音楽家など、様々な顔を持つ遠藤喨及(りょうきゅう)さんです。
喨及さんにインタビューして、さまざまな質問に答えてもらいます。
一体どんな言葉が返ってくるのでしょうか・・?
遠藤 喨及
東京に生まれ、少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職、タオ指圧/気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持つ、タオサンガ・インターナショナル代表。 1990年頃より、北米各地、ヨーロッパ各地、中東、オセアニアなどの世界各地で、タオ指圧、気心道、また念仏ワークショップ等を行い始める。 また、それらの足跡によって、世界各地のタオサンガが生まれ、現在、各センターは、仏教の修行道場、タオ指圧*気心道などの各教室、海外援助を行っている。 遠藤喨及個人ブログページもご覧ください。 http://endo-ryokyu.com/blog/
第七回
-- うーん 、前回住職からお聞きした“もしこの方法が間違っていたら、地獄へ行く覚悟で始めた・・・”、という言葉、、、。でも、それって逆に、素晴らしい内容だという深い確信があったからではないか? なんて、僭越ながら思いましたが、、、。
住職: 、、、。
-- ところで、ある人が、「念仏修行をするようになって、それまでいつも自分にまとわりついていた、言葉にならない不安感が、いつしかなくなっていた」という話をしてくれました。これは、本人にしてみたらすごいことではないか、と思うんです。
住職: 不安感を抱えて生きるって、すごいストレスですものね。
-- どうして念仏修行をすることによって不安感が消えたのでしょうか?
住職: もしかしたら、救われていない因縁の諸霊が、その方に頼って来られていて、それが不安感を与えていたのかも知れませんね。
-- そういうことってあるんですか?
住職: ヘレン・ケラーが信奉していたスエーデン・ボルグという霊界の大家がいます。日本には、禅を西洋に広めた鈴木大拙博士によって紹介されたのですが、そのスエーデン・ボルグは、霊界と現界(人間界)の関連性を「相応」という言葉で説明しているんです。
-- はい。
住職: 相応の一部を簡単に説明すると、救われていない霊界の魂が、現界に住む人間の心身には、様々な影響を与えているということです。
-- へぇー!
住職: その相応の法則をここに当てはめて考えると、タオサンガの念仏会にその方が参加することによって、因縁の救われていない諸霊が救われ、その結果、その方の心身が安ぎ、不安感が消えたということが考えられると思います。
-- なるほど。そういうことがあるんですねー。
住職: 僕が念仏を始めたきっかけもそんなものでしたから、、、。
-- 前回のインタビューで住職から、タオサンガの念仏が山崎弁栄上人の教学を土台としている、とお聞きしました。また最後に、「弁栄上人が道をつけて下さったと思って感謝してます」とおっしゃいました。住職が、弁栄上人の教えを土台としようと思われたのは、なぜなのですか?
住職: これは相当前のインタビューですでに話したことですが、僕が最初に念仏に出逢ったのは、18才の後半です。そこの道場が、弁栄上人の光明会の分派だったんです。※
-- ああ、そうでしたね。
住職: そこでは週に4回、一回1時間45分の念仏三昧が行われていて、19才の頃から、僕はそこに通っていたんです。
-- はい。
住職: 週に何度も念仏会を開いていて、誰でも行って念仏させてもらえる寺や道場なんて、今の日本ではなかなかないでしょうから、ある意味、とてもラッキーなことだったと思います。
※ 現在タオサンガセンターでは、東京週四回、京都週二回の念仏会が行われている。
-- はい。
住職: そこの会では、年に4回ほど数日間の合宿があり、関西から法話に来てくれるお坊さんがいました。元神風特攻隊の生き残りの人でした。その方が、弁栄上人の教学を土台にした法話をして下さり、今の僕の教学の根幹を支えているのは、その時に学んだ内容なんです。
-- ああ、そうだったんですか! 次回ぜひその辺のお話しをお聞きしたいです。